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3D原理(6) 絶縁隔離方式

 

RDS表示方式 画像並置方式 重畳表示方式 減光遅延方式 視差分割方式
絶縁隔離方式 分光視差方式 偏光表示方式 波長分割方式 時間分割方式


■ ステレオビュアー,ステレオスコープ等、隔離方式で立体視する場合も、基本原理は前記(3Dの原理1)と 同じです。
 結像位置は、左右2枚の並べた画像を「裸眼」で立体視する「3Dの原理 2」と同じになります。

■ 隔離方式は、左目用と右目用画像を絶縁隔離する事により、「平行法の立体視」が自然に誘導されます。
 隔離装置には、筒型基本形・レンズ拡大式・1鏡式・2鏡式 4鏡式等が有り、画像表示に小型モニタも使用されます。

■ 通常、これらの隔離方式は、視線が平行に近く、高度差が大きくなると共に立体感(遠近感)が強調されます。

 
Fig.1 絶縁隔離方式 基本形
 
原理図(1) isolator system

■ 2鏡式には、鏡を60度に置くW型、90度に鏡を置くM型が有り、画像の乱れがない真空蒸着表面鏡が使用されます。
W型は携帯用(折畳用)、M型は設置用に適しています。

■ これら2鏡式の場合、画像が左右反転した鏡像になると共に、視差も反転します。 つまり、通常の右目用画像を左目側に、左目用画像を右目側に設置する事となります。
※ 画像入替後も依然として、鏡像画像の平行視結像です。

 
Fig.2 絶縁隔離方式 2鏡式
 
原理図(2) 2-mirror system

■ 2鏡式W型,2鏡式M型ステレオビュアーの 片方の鏡を取除く事で、1鏡式ステレオスコープになります。
この場合、鏡面側画像は,左右反転した鏡像に設定します。

 
Fig.3 絶縁隔離方式 1鏡式
 
原理図(3) single mirror system

■ 4鏡式で大きな画面の平行視が可能になります。
4鏡式の対物鏡間隔を広げ、視差角(輻湊角)を拡大する事により、景色等の遠景が眼前に引き寄せられ、箱庭化します。

■ 4鏡式は、向かい合せた鏡の対を 2対使用します。
この2対をV字形にすると立体視潜望鏡になり、上と下に向けると、上下に並べた写真などを立体視できます。
つまり 360度、どの角度でも正像になる特徴があります。

 
Fig.4 絶縁隔離方式 4鏡式スコープ
 
原理図(4) 4-mirror system

■ カメラのレンズ前方に取付ける、ステレオ写真撮影用アダプタは、4鏡式が一般的に使用されています。
 4鏡式の逆使用、つまり通常の対物鏡側に2台のカメラを設置する事により、間隔を縮めた撮影が可能になります。

 
Fig.5 鏡面反射式シフトアダプター
 
原理図(5) shift adaptor
 

【ステレオ現象 stereo phenomenon】
■ 遠景など、距離が離れると平行視線になり、輻湊角が無くなる、つまり、両眼像は視差のない同一画像になります。
 この原理を利用して、写真等の単一画像を「平行視線」となる様、両眼に与えると、遠景を見ている時が再現されます。
synopter system ■ 1907年、カールツァイス(CarlZeiss)により、立体視ビュアーが発明され、特許をとられています。
 このツァイス理論に基いた、シノプター(synopter)は、ハーフミラー(半透過鏡)を使用して、両眼に同一像を与える物で立体復元能力が有るとされています。
※ シノプターと同じ構造の 双眼装置(binocular viewer) は、平行視の特徴である 大きく見える効果と共に、立体的な空間効果が有り、顕微鏡,望遠鏡などで使用されています。


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